第9回ポリオ議連総会 開催報告

第9回ポリオ議連総会

3月13日、ゲイツ財団からランドリー・多国間パートナーシップ・ディレクターとウェンガー・ポリオプログラム・ディレクターをお招きして、第9回ポリオ議連を開催しました。

ゲイツ財団関係者から、過去30年間に亘るポリオとの闘いの歴史や、WHO、GAVIをはじめとする多様なパートナーシップに基づき、今日、ポリオ症例数は史上最低数を記録していること、今後の世界ポリオ撲滅イニシアティブ(GPEI)の6カ年戦略についてお話いただきました。

最新のポリオ根絶計画では、2018年までに世界からポリオを根絶することを目指すと共に、ポリオ根絶に係る知見が、肺炎、下痢などポリオ以外のワクチンで予防可能な疾病に対しても活用し得るよう計画されています。ゲイツ財団関係者からは、これまでの国際社会の取組みを水泡に期さないためにも、日本からの継続的な支援への期待が述べられました。

日本のポリオ根絶に係る可能性の一つとして、今回の議連で活発に議論されたのが、ポリオワクチン接種計画の確実な実施を促進する、複数年で使用可能な柔軟性の高い資金である、予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)への貢献です。

保健医療分野では、このように予測可能な支援を確保するために、2006年に予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)という仕組みが発足しました。これは、援助国の長期的な資金拠出に係る法的拘束力のあるコミットメントを担保に債権を発行して資金を調達する革新的資金調達の一つで、2008年以降発行されたワクチン債のうち、約半分に当たる約19億ドル(約1,558億円) が日本の個人投資家から調達されています。しかし、これらのワクチン債の返済原資はドナー国政府の寄付金ですが、日本政府は、未だIFFImに拠出はしていません。

ポリオ根絶まであと一歩。世界からポリオを根絶するために、援助国の公約の着実な実施や民間セクターからの資金調達に加え、ポリオ版IFFImのような革新的資金調達実現への期待が高まっています。ポリオ議連は、日本として如何にポリオ根絶のための資金調達に貢献し得るか、引き続き議論していきます。


[1] 2012年度支出官レート $1=82円

ゲイツ財団 : http://www.gatesfoundation.org

世界ポリオ撲滅計画(GPEI) : 
http://www.polioeradication.org

GAVI
 : http://www.gavialliance.org